エベレスト街道&ゴーキョトレッキング19泊20日 その3「いざ!カラパタールへ」

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目次

エベレスト街道&ゴーキョトレッキング 7日目[2010/10/14]

ディンボチェ→ロブチェ(4910m)

2回目の高度順応も無事対応できたようだ。二人とも頭も痛くないし体調もまぁまぁ良し。天候は曇りではあるけど雲の位置が高いので山は見えている。そよ風程度の風なのにすごく寒い。

ディンボチェまでは宿の数もそこそこあり、同高度にペリーチェがあるので宿の確保は簡単なのだが、それより上は極端に宿の数が少なくなる。万が一、宿の部屋が確保できない場合は、さらに先に進むか戻るしか方法はない。

今日の目的地ロブチェ、さらに次のゴラクシェプは共に5軒しかなく激戦。団体客はポーターが先に宿を確保してしまうので、個人で向かっている場合はとにかく早く宿を出る必要があるのだ。
 
 
ドーラ(Doughla 4620m)をサクっと通過し、高度差200mのドーラパスを登る。この辺りから青空が広がり始めて、雲が散らばって消えていった。登るに連れてどんどん青が濃くなっていくのが分かる。心躍る『青』だ!

ロブチェには12時頃到着。まだ部屋は残っていたので一安心。13時にはその宿は満室。15時頃になると、宿無しのトレッカー達がウロウロ。。ガイド付きなのに部屋がないかもって言ってる人もいた。いやー危ない危ない。。


具沢山のシェルパスープ。宿によって中身は様々。


朝食はパンケーキ。パンケーキも宿によって全然違うから面白い。


ディンボチェから上は本当に別世界だった。


ドーラ。しんどい人はここでさらに1泊すると尚良し。


ドーラパスを超える
 

青空が広がってきました


ここを登って行きます
 

さらに高地の雰囲気に変わってきました。
 

ロブチェ着


コック付きのテントツアーもあります。宿の心配なし。


水は近くの湧き水から
 
 
 
 
 

エベレスト街道&ゴーキョトレッキング 8日目[2010/10/15]

ロブチェ→ゴラクシェプ(5140m)⇔EBC(5364m)

次の日も順調に高度を上げゴラクシェプまで到着。ついに5000mを越したのだ。すぐそこにカラパタールへの道が見えている。まだカラパタールに着いたわけではないけど、自分達だけで5000mまで来れたことにちょっと感動。宿も無事確保(けっこうギリギりだった)。

ゴラクシェプの宿の食料は全て人力+ヤクで荷揚げられる。高度に比例して価格は上昇するので大して具もないのに5倍の価格。高いといっても1食500-800円くらいなんだけど、バックパッカーにしてみればなんか痛い出費に感じてしまう。ツアーで行けば全部コミなので値段を気にする必要はないようだ。
 
 
まぁ、とにかくここまでに8日もかかったわけだ(笑)
 
 

ポモリ(7165m)が超綺麗!白く輝く。


別世界に突入
 

続々と登って来る、トレッカーとポーター
 

タルチョとプモリ
 

なだらかですがゆっくり登ります。
 

クンブ氷河のすぐ横を通る


クンブ氷河の下から雲が迫って来る
 

氷河、めっちゃ幅あります。
 

ゾッキョはゴラクシェプまで荷物運びが可能
 

岩だらけになってきました。
 

ついにゴラクシェプに到着!

天気が良かったら、このままカラパタールに行こう!って思っていたけど、宿で休んでいるうちに雲行きが怪しいくなってしまった。
ちょっと頭痛もあったので、無理をせずに先にEBC(エベレスト・ベース・キャンプ)に向かうことにした。EBCからはエベレストは見えないけれど、やっぱここまで来たら行かなくっちゃね。

しかし、天候は良くなるどころか、雪が降り始め、吹雪になってきた。
寒いし雲で何も見えないなら先に進んでもしょうがない。・・・ここまで来てこんな天気とは。
なんて萎える気持ちも出てきて、引き返そうって話をしていた時だった。

そこへ、外国人トレッカーのおじいちゃんが
「Hello! Beautiful day!!」
って超笑顔でEBCに向かって言った。
 
 
なんだかその言葉に「はっ!」とした。

天気にこだわり過ぎて楽しむのを忘れてないだろうか・・・。
曇りでも雪でも雨でもそのままを受け止めなさいってことだ。
前に進もう!天候がどうあれ楽しんでこよう!

チコと目を合わせると同じことを感じたみたい。「やっぱり行こう!」とEBCを目指した。
 
 
EBCは氷河の上にある。砂利をたっぷり削っているので純粋な氷ではないが厚みは相当ある。
しばらくその氷の上を進んだところがゴールだ。着くと雲の隙間から日差しが差し込んできた。強烈な紫外線だけどどこか温かい。祝福してくれてるみたいに感じた。

2日前から同じ日程のチェコスロバキアの家族も来ていた。この家族が何がすごいって6歳の少年も一緒だってこと。みんなで健闘を讃えあった。

春になると各国の遠征隊のテントでいっぱいになるみたいだけど、冬に向かう今の季節は遠征隊は「0」。
 
 

氷河の上を歩いてEBCを目指します。みんなが通るので足跡でルートは分かりやすかった。


EBC到着!!


記念撮影ポイントになっています
 

氷の壁?柱?
 

ノーチェ(7864m)
 

サンセットで色が変わる!
 

この変化がたまりません。でもめっちゃ寒い!!
 
 
 
 
 

エベレスト街道&ゴーキョトレッキング 9日目[2010/10/16]

ゴラクシェプ⇔カラパタール(5550m)

早朝、いよいよカラパタールに向けて出発する。5000mの宿泊は初めてだったので心配したが、適度なだるさはあるものの、高山病になることはなかった。ゴラクシェプからの高度差は約400m。時間にすると2〜3時間くらいかかる。

外を見ると昨夜雪が降ったらしく、一面真っ白になっていた。天候も願い叶わずいまいち。すでに太陽が登っているのか、薄暗い道は雪の白さと明るい雲でライト無しでも十分歩くことができた。上も下も真っ白だ。ゴラクシェプは雲海に沈んでいる。

青空も見え始め右手にはヌプチェ、正面にはプモリが見える。エベレスト周りには雲がまとわりついているので、祈るような気持ちで足を進めた。雲はまるで命を吹き込まれたかの様に刻々と形を変えながら動いている。

2/3くらいまで登っただろうか。

一瞬雲が切れ、
エベレストが顔を出した。

エベレスト街道の中で最も近くから見える場所がこのカラパタール。
ディンボチェからとは全く違う、その迫力、ドでかい存在感。

5000mまで来ても、さらに遥か3500m上に聳え立つエベレスト。やっぱすげーわ。

このまま全身を見せてくれるかと思ったけど、再び雲の中へ。この後姿を現すことはなかった。カラパタールに着いた時は真っ白で視界0。どこの山も見えません!!運ないな〜と思いつつしばらく待ってみたけど、風も出てきて身体が冷え始めたので宿に戻ることにした。

宿に戻るっても天候は回復せず、夕方には吹雪になってしまった。予備日はもう1日あるので、明日もう一度挑戦することにした。
 
 

朝は青白い世界だった


カラパタールを目指して


ゆっくり着実に1歩ずつ


流動的な雲


おぉ、これがエベレストか!(中央:エベレスト 右:ヌプチェ)


カラパタールに到達!5550m制覇!!


でもここからの景色は本当に真っ白


宿に戻ってお茶で一服


宿は連日満室状態
 
 
 
 

エベレスト街道&ゴーキョトレッキング 10日目[2010/10/17]

ゴラクシェプ⇔カラパタール中腹→ペリチェ(4240m)

翌日も早朝に再チャレンジ。
プモリはめちゃくちゃ綺麗!!しかし、エベレスト側は・・・。あれ?!今日も雲の中ですか?といった感じ。

中腹まで登り、雪遊びしながら待つことにした。
が、雲は増えるばかりで良くなる気配はなかった。

5000m越えも3日目になり、寒くて熟睡できないし、高いところのせいかお腹の調子もそんなに良くない。そろそろ下の空気も吸いたいし、シャワーも浴びたい。

スカッと見える日までここに留まりたいけど、迷い迷って下りることを決意する。日程通りにここまで来れたから次はゴーキョを目指すことにした。

ゴラクシュプから下り始めると吹雪に・・・そしてロブチェ過ぎたあたりからはまさかの雨に!!!
10月って雨降るの?って話です。

黙々とペリーチェまで。べちょ濡れで到着。
下を見ながらガツガツ歩いたので、かなり肩や首がパンパン。

4000mより上ではあるけど、1000m下りたのでかなり楽に感じるし精神的にも余裕がある。
来た時はハァハァと息切れ気味だったのに、人の適応能力はすごいね。

まぁとにかく!EBCとカラパタール、無事に制覇!!


またまた雪が降りました。


テント泊は寒そうぅ


さぁ、2度目の出発


雪があるってのも素敵だね


プモリが本当にかっこいい!


エベレスト側は雲がいっぱい・・・


下山開始〜。5000mから脱出!


雲をまとった雰囲気も素敵でした。
  
 
これ以降、吹雪&雨で写真はなし!ひたすら下山しました。

 

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