いざフィッツロイへ
パタゴニアでパイネ国立公園の他にもう1つの絶対に見逃せないポイントがある。それが『フィッツロイ』だ。アウトドアブランド「パタゴニア」のモチーフにもなってる。
パイネサーキット同様、このトレッキングに抱く思いはまた特別で、心満たされるまで楽しみたいところでもある。ここにはフィッツロイの他にセロトーレというツンツンに尖がった山もあり、それぞれの麓に無料キャンプ場が用意されている。こりゃキャンプしないわけないでしょ!!
ということで、うちらは不要な荷物は藤旅館に預かってもらって、5日間分の食糧を詰め込みチャルテンに向かうことにした。
バスターミナルにはちょうど日の出の時間。真っ赤に染まる空に期待も膨らむ。バスに乗り込み、いったいどんな山なのかドキドキしながら向かうこと20分・・・ルート40に入った瞬間、いきなりフィッツロイが目に飛び込んできた!いやー早すぎる(笑)。カラファテからチャルテンまで220kmも離れているのに、もう??!
天気が良いおかげで、その後バス移動4時間、だいたい見えっぱなし。もちろん超感動的な風景には変わりないんだけど、なんだかパイネの時のような「ついにここまで来たんだ!!!」的な思いもなしに見えちゃってるので、どーもしっくりこない(笑)
チェルテン村に入る前にVisitorCenterに寄って説明を聞くと、全部見えているのはとてもラッキーだということだった。天気予報では3日目から良くないらしい。
チャルテンに到着!
ここからもよく見えるフィッツロイ、かっこいい!!
フィッツロイ・セロトーレ 1日目 [2010/3/4]
チャルテン ⇒ Lag Capri ⇒ Camp Poincenot
SideTrip : Camp Poincenot ⇔ Lag de log Tres
9.5km 4h50min
フィッツロイがよく見えるうちにキャンプ場を目指すことにして、歩き出した。晴天&無風でめっちゃいい天気。でも思った以上に暑い、すぐに汗が噴出し、せっかく塗った日焼け止めが落ちていく。もう秋口のはずなのに真夏のような暑さだ。始めの1時間半は結構な登り。久しぶりのトレッキングでなまった体が異様に重い。
世界的有名トレッキングコースだけあって、おしゃれ看板があるw
右手に見える氷河が削った谷間はキレイだった。ここも昔はこれでもか!ってほどの氷河だらけだったんだろうな。
昼休憩は中間地点となるカプリ湖で。無風のおかげで湖にフィッツロイが鏡のように映っていて絶景ポイントだった。暖かいので1時間以上ものんびり。パイネでは風と寒さにお昼にこうしてゆっくりできることはあまりなかったなー、とシミジミ。もうこのままテント泊でも良いかもって思ったぐらいだw
湖に映し出されるフィッツロイ
チコが背負っていたのは「フィッツロイ」と言う名のリュック。ネット通販で買ったアコンカグアのバックパックです。
この圧倒的感たまんないです。
カプリ湖からキャンプサイトのPoincenotまでは1時間半くらい。十分に良いところなんだけど、翌日からの天気予報は良くないのでテントを張って休憩してからフィッツロイの麓ミラドールまでsidetripに出発!
フィッツロイミラドールへの道はかなりの急坂だった。ほぼ手ぶらで登ったのにシンドイ!!足場も悪いし歩きにくい・・・。すぐそこって感じなのに約1時間半もかかりました。
ミラドールに着くとフィッツロイの麓には氷河と氷河湖が広がっていて素晴らしい組み合わせ。太陽がフィッツロイのちょうど後ろに来ていて眩しい。目に飛び込んでくるのは白と黒の世界。暫く見ているとフィッツロイの先っちょから雲が煙のように噴出した。まるでタバコでも吹かしているかのよう。
キャンプ場に戻ってくる頃には雲の中に隠れてしまった。パイネ同様天気の変わりやすいところなのだろう。夜も寒くなかったのでそのまま外でdinnerタイム♪真っ暗になっちゃって片付けが大変だったけど、良い1日でした。
フィッツロイ・セロトーレ 2日目 [2010/3/5]
SideTrip : Camp Poincenot ⇔ Lag Piedras Blancas
Camp Poincenot ⇒ Camp De Agostini
12km 6h15min
朝日を見にミラドールまで行くつもりだったが、疲れすぎてて無理だった・・・。
ということで近くの河原で。フィッツロイは見えたけど東側に雲が多く、朝焼けはしなかった。そしてそのまま雲の中に隠れてしまった。
この日はまずsidetripでPiedras Blancas氷河を見に行くことに。キャンプ上からは1時間半くらい。平坦だけど河原みたいな歩きにくい感じのところもあった。
近くで見る氷河はど迫力!何回見てもあきないね氷河は。天気は曇だったので光具合はいまいちだったけど、それでも青い。なんとも言えない青色。いいよね、氷河。
人もいなくて完全に2人っきりで氷河満喫。海外のトレッキングはこれが素晴らしい。この大自然の中で2人しかいないんだよ。日本じゃ考えられないよね。
キャンプ場に戻ってランチタイム。荷物を置いて行くsidetripは気持ちも肩も腰も楽でいい。
午後はセロトーレの麓にあるDe Agostiniキャンプ場を目指す。曇りなので昨日のような暑さはないが、フィッツロイもセロトーレも雲の中。なかなか思い通りにはいかないもんだ。
De Agostiniキャンプ場到着後にトーレ湖の氷河を見に行ってこの日は終了!
天気回復を願ってここでキャンプ2泊することに決定。2日もあれば1日くらいセロトーレを満喫できるはずだ。