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ジョムソン街道&アンナプルナレッキング 7日目[2010/09/23]
ポカラを出て7日目、ようやく当初の目的であるABCを目指す。
ABCとはアンナプルナ・ベース・キャンプのこと。ABCは標高4100m、アンナプルナ連邦に囲まれた場所にあり、サンクチュアリ(聖域)と呼ばれている。多くのトレッカーがここに向かう。
タトパニからゴレパニまでの高度差は1750m。1日で一気に登る。行程も長くなりなりそうなのでいつもより早めにスタートした。
しかし、すぐに行く手を阻む土砂崩れ。ここはジョムソン行く時には崩れていなかった場所だ。重機が来て土砂崩れの撤去作業で完全に道を封鎖したためしばらく待つことになった。
重機での作業が一段落着くまでは、通行止め。どんどん人が集まってきます。
羊達も足止め。ビビリながら一気に駆け抜けてきます。
段々畑が広がってます。曇っているのに湿度が高くてかなりムシムシ状態、とにかく暑い。登りは体力も使うし熱も大量に発する。もう汗だく。全身じっとりとした感じで気持ち悪い。
シーカにあるチェックポイントに付いた頃大雨になった。この表はタトパニ⇔ゴレパニ間を通るトレッカー数。10-11月がピーク。
雨宿りもかねて近くのロッジで昼食。お母さんのいい味。お腹が満たされると急にパワーが沸いてくるから不思議だ。
チトレからは天気は雨になり、レインコートを着ると熱すぎるので、濡れたままひたすら登る。緩やかな坂道が途中からは石の階段に変わり、角度も急になった。高度が上がってくると霧が出てきて気温も下がってきた。休憩もろくに取らずにとにかく先を急いだ。とにかく今日中にゴレパニに着きたい。
曲がっても曲がっても階段がみえる。民家が見えるたびにゴールと思ってしまう。いつも以上にノロノロペースになっていたためか、ゴレパニまで8時間もかかってしまった。
眺めの良さそうなロッジまで行き部屋を確保。体は冷え切っていたが、ホットシャワーが使えたのが唯一の救いだった。正直シンドイ一日だった。
ジョムソン街道&アンナプルナレッキング 8日目[2010/09/24]
ゴレパニからのショートウォークでプーンヒルというビューポイントがあり、多くの人が朝焼けを見に行く。ABCまで行く時間がない人はここを目的にする。
朝早起きしたものの曇っていたので朝焼けは断念し、2度寝をして朝食後に向かうことにした。
これが当たりだった。プーンヒルに着く頃には天気も思った以上に良くなり、アンナプルナサウス、ニルギリ、ダウラギリなどの山々が堂々と姿を現していた。
ここからの眺めは格別だ!
遅く行ったせいか、2人で貸しきり状態。ほんとのんびり眺めて景色を楽しむことができた。
部屋の窓から外の様子を伺う。雨は上がり、徐々に晴れ間が広がってきた。
プーンヒル入り口
展望台が見えてきました。あと少し!
プーンヒル到着!めっちゃ綺麗
ダウラギリも良く見える
トレイル脇にはかわいい花がいっぱい咲いていた
荷物を整理し、次のタダパニを目指す。今日は下りが多いので昨日よりは楽かな〜。
小川の横を進む。紅葉が始まっているのかな?
急な階段の上り下り。足パンパン。
到着後、現地の女の子と一緒に洗濯タイム♪
ジョムソン街道&アンナプルナレッキング 9日目[2010/09/25]
タダパニからは毎朝快晴だった。
ついに雨季が終わったのだ!!
タダパニの日の出。マチャプチャレのシルエットが美しい
見てて飽きないな〜
朝食はもちろん外で。どこかスイスのような雰囲気(行ったことないけど)
アップルパイうまし!
しかしここで1つ問題が生じた。
チョムロンに向かう途中で、チコがリュックを背負う時に腰を痛めてしまったのだ。
10年前のギックリ腰を思い出す。あの時は歩けなくなるほど重症だったので、もし同じような症状なら、すぐトレッキングを中断しなければいけない。
荷物をできるだけ軽くし、とにかくチョムロンまで進むことにした。下山するにもとにかくチョムロンまで行くのが地理的にも良いからだ。
スピードはいままでの1/2になったが、確実に前に進んだ。
こんな日に限って太陽が照りつけてくる。暑くてヘバりそうだったがなんとか持ちこたえた。
この谷を越えるため、一度下ってまた登らなくてはいけない。
ポーターの荷物量はハンパない。しかも早い。あっさり抜かされていく。しかも履いているのがサンダルだったりする・・・。
宿に着いてすぐにマッサージ。
柔軟をたっぷりして寝る。進めるかどうかは明日起きれば分かる。
月に照らされたアンナプルナサウス。夜中、トイレで目覚めるとそこには美しい夜空が広がっていた。
ジョムソン街道&アンナプルナレッキング 10日目[2010/09/26]
朝、まずまずの目覚め。とりあえず腰の状態は軽度だったようだ。だが、無理はできない。十分な準備運動をして様子を見ながら進むことになりそうだ。「下りる」という決断も頭に入れておくなくちゃいけない。
荷物を少しでも軽くするため、この先不要と思われる荷物をチョムロンの宿に預かってもらうことにした。
快晴でホント気持ちいい!でも晴れているのは朝だけ。すぐに雲の中に隠れてしまう。
谷を越えるため下る下る。。。草運んでいる人、実は携帯持ってるんですよ!大人の普及率は意外に高いかも。電話線引くのが難しい山の中なので、携帯の方が便利と言うことらしい。
雰囲気のある橋を渡りようやく谷の向こう側へ。。。
学校に向かう子供達。元気いっぱいに駆け下りていきます。
山の中腹に広がるチョムロン
ヒマラヤホテルに着くとすぐに冷たい雨が降り出した。ホテルという地名が付いているけど、ロッジはたった2軒だけ。最後の一室だったので到着はギリギリだった。
この後に来るトレッカーは雨の中さらに上の宿を目指すか、1つ前のドバンに戻るかしなくてはいけない。